2019年08月06日

中国国営中央テレビ(CCTV)に出演しました

63F96993-7A47-4D2D-9FD9-4FB949EC26FE.jpeg


以前、中国CGTN(China Global Television Network)にはSkypeでインタビューされ、出演したことがありました。しかし、中国国営放送の中国中央電視台(CCTV)への出演は初めて。CCTV東京支局長の王夢さんはじめ、スタッフの皆様に謝謝!

新闻观察:日韩“互删好友”影响不只经贸

今月4日に自宅で取材を受けました。スタッフが日韓関係についての拙稿を読んだとのことで、日韓対立の理由や今後の見通しなどを聞かれました。中国も日韓関係の先行きに大変関心を抱いているとのことでした。

東アジアの安定と平和のためにも、日韓首脳は対話に乗り出し、一刻も早く事態の収拾に乗り出すべきです。日韓首脳のシャトル外交は日帰りで訪問できる近さにもかかわらず、2011年12月以来、一度も実施されていない。まず「対話」が第一歩。「対話」が何より重要。机をガンガン叩いて大いにディベートすればいい。未来永劫いつまでもお互いに拳を振り上げているわけにはいかない。安倍政権には既に対北朝鮮強硬路線から、前提条件なしの対話路線に舵を切った実績もきちんとあるわけだから。

日韓関係の悪化は止められないのか? - 高橋 浩祐|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
posted by Kosuke at 23:28| Comment(0) | 日韓関係

2019年02月09日

日韓シンポジウムで会場全体の胸を打った女子高生の質問。大人たちは何をしているのか。

images (1).jpeg

慶應義塾大学東アジア研究所の現代韓国研究センター開所10周年の記念シンポジウムに行ってきました。

慰安婦問題や元徴用工問題、さらにはレーダー照射問題で日韓関係が悪化する中、「北東アジアの新しい秩序構想」をテーマに活発な議論が行われました。

51499379_10218582744590042_5667871347561201664_n.jpg


「新しい日韓関係構築への課題」をテーマにした一番最後のセッションでは、高校2年の日本人女子生徒の質問に会場全体が胸を打たれました。ぜひ生の声をお聞きください。ICレコーダーで録音しましたが、文字も以下に起こしました。



○×女子高校2年の○△と申します。

とても緊張していて、うまく話せるかどうか分からないのですけれども、
あの、今、すごく日本と韓国の関係が悪化しているというのを毎日ニュースとかで見てて、
私自身、すごく韓国の文化も好きだし、
私の友達にも在日韓国人の子もいたりして、そういう日韓が悪化するニュースで肩身の狭い思いをしているのも見てて、私も心がつらかったりするんですけど、
そういう私たちの世代はとても韓国の文化とかに興味がある子が多くて、
今の政治を担っている世代は、やっぱり韓国に対して、う〜ん、嫌な感情というか、こう、そういう感情があって、
韓国の今の政府の世代も、日本に対してあまり良い感情を持っていない世代というのを知って、
今の私たちがもし政治を担う世代になったら、どのように変わっていくのかなというのを、どのように変わっていくのかなというか、どのように変わるのかなというのを、予想でもいいのでお聞きしたいなと思います。


こんなに子どもたちにつらい思いをさせていて、大人たちはいったい何をしているのか。すごく考えさせられました。なお、音声を公開させていただくことは、この女子高生に許可を得ました。彼女はまだ若くて、ネトウヨどもへの免疫力もないでしょうから、匿名に致しております。


この質問に対し、「大人」を代表し、静岡県立大学の小針進教授が、50年間に800万人規模の青少年交流を行った独仏両国の取り組みを参考にして、「青少年交流をさらに強化すべき」との未来志向の考えを述べられておりました。

このほか、印象的だったのが、慶應大商学部に留学している韓国人留学生が「韓国のSNSに日本の立場を説明すれば『親日だ!』と批判される。日本のSNSで韓国の立場を説明すれば『在日だ!』などと批判される。どうしたらよいのでしょうか。双方の世論悪化で、悪循環になっている」と述べていたこと。

日本で言えば、韓国を専門にする日本人の学者や言論人は、状況を説明しようにも韓国の立場を述べただけで、「親韓だ!」などと言われてしまう。言論封じ込めでおかしいでしょ?言論の自由がなかった治安維持法真っ盛りの戦前の頃に戻したいのか。

ジャーナリストとして特に強く指摘しておかなければならないことは、今回の日韓のレーダー照射問題では、一部政治家とメディアが冷静さを欠き、怒りが沸点に達したかのごとく、日韓の対立を過度に煽ったこと。特に政治家は世論に迎合したり、ナショナリスティックなことを言ったりして人気取りに走りがちだ。愛国心は分かるが、政治家には世論の暴走を防ぐバランス感覚も絶対に必要だ。

この日のシンポジウムでも触れられていたが、国際政治の理論では、OECD(経済協力開発機構)加盟国といった民主主義の国同士は戦争をしない、との理論がある。戦争に走ろうとするとお互いの国内で、その戦争に突っ走る勢力をけん制する民主主義の機能が働くから。しかし、今の日韓の対立を見ていると、そんな機能も不全となり、メディアや政治家がSNSでの過激論調に便乗して、感情的に対立を煽ってきた感がする。

前述の女子高生をはじめ、若者を心配させないよう、僕ら大人たちはそうした「世論の暴走」を止めなければならない。少なくとも僕はジャーナリストとして、世論が暴走しないように厳しくチェックしていきたい。






タグ:日韓関係
posted by Kosuke at 22:34| Comment(0) | 日韓関係

2012年08月24日

子供のケンカどころか、これではヤクザの抗争と同じだ

野田首相が韓国の李明博大統領に親書を送り、拒否された。

韓国の外交官がその親書を返そうと、霞ヶ関の外務省に来たところ、門前払い。韓国は簡易書留の郵送で返送するという。

くだらなすぎる。どっちもどっちだ。

山口壮外務副大臣は「子供のけんか以下」と語ったが、いやそれどころか、ヤクザの抗争と同じだ。

「相手が強く出たならば、こちらはもっと強く出なければいけない」

こうした付け焼き刃的な対応は、事態をさらにエスカレートさせるばかり。外交当局はそうした事態を回避するために存在するのに、真逆のことをやりつつある。そこには戦略もへったくれもない。

英語にenlightened self-interestという言葉がある。日本語では「開かれた国益」とか「啓蒙された国益」と訳されることが多い。短期的には一見、国益にはマイナスと思われることでも、長期的には国益にプラスになることは少なくない。短期的に相手国に譲る部分があっても、それがめぐりめぐって後に中長期的に利益となって戻ってくることがある。そして、国益には大局的に、より良いアジア地域や世界の実現が含まれなければならない。目先の利益を追うばかりに、一国の国益の基盤となる全体のものを壊しつつあったら、元も子もない。

今の日本と韓国はケンカの最中で、あまりにも近視眼的になり、そうした共通の利益を壊しつつある。共通の利益を生む大きな「絵」を描くことや、大きな「パイ」を作ることをすっかり置き去りにしてしまっている。

ここ一週間ばかり非常に悩んだ末に、海外メディアに、国籍とか民族を超えた、日本発の地域紛争防止のための英語の記事を書きたいと思い立って、PCに向かいあっている。一国主義をこえて、できるだけ「啓蒙された国益」を示したいと思っている。日本人だからとか、韓国人だからとかではなく、そうしたことを横断し、責任ある「地球人」として書きたいと思っている。ヒートアップする日中韓のニュースを日々、見聞きしながら、いろいろと悩みながら、書いている。それがめぐりめぐって、結果的に、日本のenlightened self-interestとなればいい。批判を恐れずに書きたい。
posted by Kosuke at 00:10| Comment(0) | 日韓関係