2012年07月10日

アジアタイムズにオスプレイの安全性についての記事を書いた

アジアタイムズにオスプレイの安全性についての記事を書いた。複数のデータやコメントを使い、なるべく客観的かつ科学的に書くようにした。

日本の一部メディアは、オスプレイの安全性批判の急先鋒になっている専門家のレックス・リボロ氏を一方的に記事や番組に取り上げるなど、僕の目からしても、少し公平性や公正さに欠けている面がある。

英語の記事では通常、「To-be-sureパラグラフ」と呼ばれる段落を入れるのが当たり前になっている。「確かに〜〜という意見や見方もある」とあえて、記事全体の論調やトーンに反する段落を入れることで、自らの記事に客観性や公平性を持たせる手法だ。日本語の記事では、こうしたTo-be-sureパラグラフがなく、偏った記事になりがちだ。

日本語記事がはまりやすい、こうした陥穽を避けるため、僕は今回、レックス・リボロ氏に加え、オスプレイ安全性肯定派の米空軍の現役パイロット、そして、もう一人、元海兵隊オフィサーのCarlton Meyer氏を取材した。Carlton Meyer氏の軍事サイトは提言型の内容が多く、世界の軍事関係者の間でも話題を集めている。日本の一部、軍事オタクの中には、ペンタゴンが唱える「海兵隊の戦力投射能力」を盲目的に受け入れる輩もいるが、彼はそうした通り一辺倒の見方を否定する分析や論陣を張っている。海兵隊の実際のmilitary operationsにも参画していただけに言葉に重みが感じられる。ぜひ多くの日本人に http://www.g2mil.com/ を読んでほしいもの。物の見方を肥やし、考えるヒントになると思う。

osprey090712.gif

Is the Osprey safe?

The planned deployment of the Bell-Boeing MV-22 Osprey tilt-rotor aircraft in Okinawa is raising renewed protests there, as doubts grow in the heavily built-up Japanese prefecture of the suitability of the aircraft in such a setting. In particular, worries are focusing over how data appears skewed to demonstrate its "safety".
- Kosuke Takahashi (Jul 9, '12)
タグ:オスプレイ
posted by Kosuke at 00:20| Comment(0) | アジアタイムズ