2022年01月09日

遅ればせながら謹んで新年のご挨拶を申し上げます

令和4年年賀状.jpg

皆様へ
新年のご挨拶が遅れてしまいましたが、謹んで新春をお祝い申し上げます。
旧年中はご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。
昨年はコロナの影響もあり、なかなか友人や取材先とも自由自在にお会いできず、誠に残念でした。コロナ禍がいち早く収束し、今年は多くの方と再会できればと祈念しております。

昨年を振り返り、個人的に一番嬉しかったことは、テレビ朝日の「朝まで生テレビ」に3月、5月、7月の3度も出演できたことでした。1980年代後半から90年代初めの学生時代によく朝生のスタジオに見学に行き、観客席からパネリストに質問させていただきました。なので、とても思い入れのある番組です。当時、1回3000円の交通費込みのバイト代をテレ朝からいただきました。でも、往復交通費と帰りのしめラーメン代でほとんどお金が残らなかったです(^^)何十年前のとても懐かしい思い出です。

当時は鈴木健二さん司会のNHKの「クイズ面白ゼミナール」にも学生観客として何度か参加した記憶もあります。番組の制作現場を垣間見れてとても楽しかったです。

さて毎年恒例となっておりますが、昨年よく読まれたYahoo! Japanへの寄稿トップ10記事は以下のようになっております。

@海外の友人に東京五輪開会式の感想を改めて聞いた――評判が悪かったのは特にどこか

A「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」五輪開会式ディレクターの小林賢太郎氏、芸人時代にホロコーストを笑いのネタに

B海上自衛隊の最新鋭3000トン型潜水艦「はくげい」が進水――旧日本海軍での命名実績なし

C韓国初の「軽空母」建造で知っておきたい3つのポイント

D米大統領就任式で女性陣が紫色の衣装を着用した意味

E北朝鮮の新型長距離巡航ミサイル、3つの疑問点

F海上自衛隊の新型3900トン型護衛艦(FFM)1番艦「もがみ」が進水――艦名は最上川に由来

G海上自衛隊、今年3月は新艦艇の就役ラッシュ

H韓国の原子力潜水艦保有、日本にとって新たな潜在的脅威となる恐れ

I東京五輪、命を守るために早く開催中止の決断を


トップ10本のうち、五輪ネタが3本、海上自衛隊ネタが3本、韓国ネタが2本、その他北朝鮮と米大統領就任式の女性衣装の話題がそれぞれ1本となりました。全般に昨年は五輪と軍事のニュースに追われた一年でした。やはり拙稿がヤフトピになると、ページビューがぐっと飛び跳ねます。米大統領就任式の女性衣装と北朝鮮の記事が特にそうでした。

Yahoo!編集部は昨年後半、僕のような個人オーサー(=ライター)と執筆分野についての取り決めを強化しました。僕は専門とする外交や防衛、軍事安全保障にかかわる分野のみしか書けなくなりました。このため、コロナや五輪の記事はもうYahoo!には書けなくなっています。そんなことを全く知らずに、こんな頓珍漢な記事を書くSAKISIRUには呆れるばかりです。

お元気ですか?東京オリンピック中止論者の皆さん。「その後」の発信をチェックしてみた

新田哲史編集長よ、人の名前を挙げて記事にするのであれば、ちゃんと僕に取材し、コメントを取らないとだめでしょ?ジャーナリストの基本だと思います。あと、この記事の前には、これまた僕のヤフーニュースへのコメントを引用して、真逆の五輪批判のような記事もSAKISIRUは掲載している。

橋本聖子会長の「バッハ会長の目は札幌」発言に、ネット民「こっち見るな!」

SAKISIRUはいったい五輪開催に賛成なのか、反対なのか、よくわからない。単なるページビュー狙い?(ここで相手にし、書いたことで、SAKISIRUへのページビューに貢献してしまうのがなんとも口惜しい。でも、言わねばならないことはきちんと言っておかないと。本当は相手にしたくない。静かに暮らしたい)

さて昨年暮れから、日英両言語で何本か記事を書かせていただきました。今年も極超音速ミサイルや次期戦闘機開発、敵基地攻撃能力、台湾有事、尖閣問題などさまざまな安全保障問題が大きなニュースになるとみています。お時間あればぜひご興味のあるものを中心にお読みくださいませ。

英ロールス・ロイス、IHIとの次期戦闘機用エンジンの共同開発発表

護衛艦「いずも」と「かが」の軽空母化、F35B搭載の改修費61億円を予算計上

北朝鮮、極超音速ミサイルの再発射を発表

在日米軍全体の感染者数は2123人――岩国、キャンプハンセン、横須賀、三沢の順で多い

「日本は原潜保有せずとも議論は真剣にすべき」英キングスカレッジ、アレッシオ・パタラーノ教授が指摘

今年の中国公船の尖閣接近が過去最多を更新――日中の武力衝突を防ぐために「棚上げ合意」を

Why Japan does not need nuclear submarines - Nikkei Asia

Japan Approves Record Extra Defense Budget - The Diplomat

Japan Approves Record Defense Budget for Fiscal Year 2022 - The Diplomat

Japan to Use Railguns to Counter Hypersonic Threat - Monch Publishing in Germany

Japan approves $1.2 billion for missile defense, eyeing North Korea threats - NK News 

Longtime head of influential North Korea abductee group dies at 83 - NK News

Tokyo submits record defense budget to counter threats from North Korea, China - NK News


我ながらこの年末年始はよく働いたなと思っております。
今後も「日本からアジアへ、アジアから世界へ」をモットーに今年も英語でたくさん書きたいと思っております。今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
「原稿より健康」をモットーに頑張りたいと存じます。
寒さ募る中、オミクロン株の感染が拡大しております。
皆様、何卒ご自愛くださいませ。

高橋浩祐拝


posted by Kosuke at 07:06| Comment(0) | 在日米軍

2012年09月11日

抑止力とは日本を抑え込む力のことなのか?

在日米軍が日本の再軍備を防ぎ、アジア地域の安定に貢献しているとの記事を読んだ。いわゆる「瓶の蓋」論だ。

尖閣諸島の国有化をめぐって、石原慎太郎氏といった日本国内の右側の人々の言動が勢いを増し、欧米の識者の間でも日本社会の右傾化を心配する声が出始めてきているよう。そして、それは、アメリカがアジアに軍事プレゼンスを維持しながら、うまく中国に接近するための一つの口実になってきている。

日本の政治家や外務省、防衛省が好きな「抑止力」という言葉が、この記事を読むと、日本を「抑止する力」と思えてしまうほど。

The cap-in-the-bottle theory again?

Clinton's strained swan song in China
By Peter Lee

"By forestalling a nuclear-tinged regional arms race and keeping the Japan Self-Defense Forces preoccupied with self-defense instead of power projection, the United States delivers a real and significant security and economic benefit to China, and to East Asia in general."
(アジア地域での核の軍拡競争を未然に防ぎ、日本の自衛隊を戦力展開させずに専守防衛にだけ没頭させる点で、アメリカは中国や東アジア地域に軍事的にも経済的にも多大なメリットをもたらし、貢献をしている。)

この記事のコメント欄にも
"The American military presence in East Asia has been of great value to China, not only in keeping Japan on a leash, but also in stabilizing the Koreas."
(アメリカの東アジアでの軍事プレゼンスは、中国にとって、非常に意義のあるものだ。それは日本を鎖に縛っているだけでなく、南北朝鮮をも安定させている。)

単純に、従前からの在日米軍の"抑止力"を唱え、「日米同盟、断固堅持!」を叫んでいる輩にはショックな見方であろう。国際政治の現実はそんなに甘いもんじゃない。笑顔で握手し、心の内でしたたかに戦略を考えていなくてはいけない。あの中国とインドでさえ、軍事合同訓練を再開させたばかりだ。対米追随一辺倒で、日本にはまだまだ、そうしたしたたかさが足りない。
posted by Kosuke at 01:23| Comment(0) | 在日米軍

2012年07月10日

オスプレイのオートローテーション機能は証明されていない

森本敏防衛相は9日の衆院予算委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて「機体は、オートローテーション(自動回転)機能を持っている。パイロットはそのような必要な訓練を受けている」と述べた。

レックス・リボロ氏に再取材すると、

"No. Not true. Autorotation function on V-22 can only be demonstrated by flight test - without a demonstrated flight test any statement of such capability is nonsense."

「違う。それは真実ではない。V-22のオートローテーション機能は試験飛行によってのみ、証明される。証明のための試験飛行なしでは、いかに能力を持っていると証言しても、それはナンセンス(無意味)だ」。

ところで、オスプレイの安全性に関する記事を、米軍機関紙の星条旗新聞が掲載し、その後、削除されたが、グーグルのキャッシュを使って、記事を小生の英語ブログの方に再生しておいた。

Stars and Stripes deletes a story on the Osprey's safety
http://eblog.kosuke.net/article/56942638.html

この記事を書いた記者になぜ記事を削除したのかをメールで聞いてみた。

返答は
"The story was taken off line at the request of editors in the states so that I could interview more experts to get a better idea of how safe or unsafe the aircraft is. The USMC did not pressure us at all. In fact, they were very helpful answering all of our questions and providing information to us. I finished the story again this past week and it should be back online in the next few days. Thanks so much for your interest!"

「記事はエディター(編集者)のリクエストによって削除されました。専門家にさらに取材すればオスプレイがどれほど安全か、あるいは安全でないかを探れるのではないかと思いました。米海兵隊が私たちに圧力をかけたことは全くありません。実際、彼らはとても協力的で、私たちのすべての質問に答え、情報を提供してくれました。今週末、記事を再び書き終えました。向こう数日中に、掲載されるでしょう。興味をもってくれてありがとう。」

以上のような答えだったが、いったん掲載された記事を削除するのはやはり不自然だ。Jane's Defence Weeklyでも、Asia Timesでも、こういう場合は、記事を削除するのではなく、それを残したまま、updateするのが通例となっている。

さて、ここで嬉しいお知らせ。昨日、ここで紹介したCarlton Meyer氏から、オスプレイの安全性に関する拙稿について、

"Excellent report! I linked it in G2mil."「素晴らしい記事!(自分のサイトの)G2milにリンクを貼っておきました」

との返事があった。彼の軍事サイト

http://www.g2mil.com/scandal.htm

で紹介されています。手(チョキ)
posted by Kosuke at 13:41| Comment(0) | 在日米軍