2021年05月08日

首相会見、幹事社質問をなくせ!さら問いもさせよ!Yahoo!への最新の拙稿です!

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7日夜、久しぶりに抽選に当たり、3度目の緊急事態宣言の延長決定後に開かれた首相会見に行ってきました。ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーという外国メディアに、ストリンガー(東京特派員)契約で務める私は毎回、菅首相の会見に出席できるわけではありません。官邸の記者クラブメンバーでないからです。毎回抽選があります。前回首相会見に参加できたのは、2月2日でした。この時は、司会者から指名されて質問することができましたが、今回はずっと手を挙げていたのにもかかわらず、指名されることはありませんでした。

家に帰ると、会見をテレビで見ていた77になる母が「初めに質問する人は決まっているの?」と聞いてきた。「幹事社質問と言って、記者クラブに入っているメディアが常に優先的に質問できるんだよ」と説明した。「それはずるいね」と母はポツリと言った。その通り、本来はフェアネス(公平性)とオープンネス(開放性)の精神から、幹事社質問なんてなければいいのに、と私も何度も思ってきたことか。

また、記者会見では、再質問こと「さら問い」(さらなる問い)を認めるよう、菅首相に質問があった。菅首相はスルーし、答えなかった。実は安倍前首相時代の首相会見で、私は安倍首相にさら問いをすることができた。

安倍首相会見で「外国メディア当たってない」 打ち切り宣言後に質問要望→本人の反応は...

この時はマイクの前での質問後、座席に戻ることなく、安倍前首相の回答をマイクの前で聞き、そのまま、また「さら問い」をした。菅首相での会見でも、質問者は座席に戻ることなく、マイクの前で首相の回答を聞き、回答不十分な点や意味不明な点があった場合、その場で「さら問い」をやってしまえばと思う。国民に対し、不明瞭な点をクリアにできる、という点では、菅首相もメリットがあるだろう。ぜひ質問後もマイクの前に立ち続け、必要あらば、どんどんと「さら問い」をしていきましょう!

さて、その昨晩の首相会見への出席を踏まえ、早速Yahoo!に寄稿しました。東京五輪開催をめぐって、菅首相は公衆衛生上の感染対策ばかり述べて、ひっ迫する医療提供体制について、全然頭にない印象を受けました。いくら選手やコーチを選手村や会場にとどめる「バブル方式」を採用しても、東京の医療提供能力がなければ、五輪開催はできない。戦争映画でもよく見るよう、戦場では常に医療班がいる。医療班なしの戦争は人権無視で無謀極まりない。コロナ禍はワクチン接種に自衛隊が投入されるように、災害級の有事でもあるのだ。

五輪ありきでは、コロナ対策の政策判断を誤る。このままでは菅首相は、人命より政治を優先させたインドのモディ首相の二の舞になりかねない。お時間あればご笑覧ください。

医療ひっ迫でも五輪強行 菅首相の危険なゲーム(高橋浩祐) - Y!ニュース











posted by Kosuke at 14:43| Comment(0) | Yahoo! ニュース